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2000年式
カワサキ ZX-12R Ninja 初期A1型 ヨーロッパ逆輸入フルパワー仕様
熟練ビッグバイク乗りのオーナー様が“リミッター無しの世界最速”にときめきを求め、磨き込まれた初期A型モデル登場・・・!“パーツがある内に刷新しよう・・・”と、乗り込みながら熟成させてこられた一台は、大棚一杯の予備パーツ付き・・・!初期A1型X Z-12Rは“漢なバイク”が無くなった今こそじっくり乗りたい一台・・・!
究極に飛び抜けた「何かがある・・・」バイクを好まれる熟練バイク乗りのオーナー様・・・。CBX400F・XJ400・Z400FX・Z400GPなど、現在は絶盤国産旧車と昇華した数々のバイクと共に、多感な青春期を過ごされたお方です・・・。
人生ステージの変化で一度はバイクを降りられたものの、20年程経過した数年前、今度はビックバイク乗りとして再度バイク・ライフをスタートされました・・・。VFR400Rやゼファー750、ドゥカティなど数台を駆り、風光明媚な地元のワインディングを幾度となく駆け抜けたものの、「ときめかない・・・」と感じられたオーナー様・・・。「どうせ乗るなら思い切って飛び抜けたバイクにチャレンジしよう!」と意を決し・・・、状態の良い一台を探しに探し・・・、数年前に購入されたのが、過激な300km超えという世界最速タイトルをスズキ・隼から奪還すべく、カワサキが2000年に発売したZX-12R 初期A1型モデルでした・・・。
リミッター無しの世界最速バイク・・・!350kmメーター表示の
300kmオーバーはA1型のみ・・・!ヨーロッパで300km規制を
作りあげてしまった・・・究極のZX-12R初期A1型とは・・・!
1990年ごろ始まったバイクメーカー各社による“市販車最速300km超え”の熾烈なタイトル争いは、現在「メガスポーツ」という新たなジャンルを作り上げたきっかけとなりました・・・。
カワサキはZZR1100でその先駆者となりますが、1996年にホンダCBR1100XXスーパー・ブラックバード・・・そして1999年にはスズキGSX1300Rハヤブサの登場で、最速王座の座を奪われます・・・。
ミレニアム期に至ると、事実今世に3台しか存在しない究極の世界観は、スピードメーターに350kmスケールという生身の人間が経験し得ない・・・、尋常では無い表示を行い、非公開記録ながら実際に304kmを達成・・・。これが市販車であることが信じられないまでも、欧州仕様車には“リミッター装着無し”という、カワサキ開発陣の特別な気持ちの入れ方で、事実世に放たれたのが2000年のみに販売された、カワサキZX-12R A1型モデルなのです・・・。
技術力革新で世界王座を狙ったカワサキのZX-Rシリーズの最高峰フラッグシップ・ZX-12R A1型モデルは、日常の利便性やツーリング向けの快適性などには見向きもせず・・・、ビッグバイクでありながら高回転型超ショートストロークエンジンと、カワサキ市販車初モノコック構造のメインパイプがエアボックスを兼ねるバックボーンフレームを採用・・・、スポーツ走行に特化した非常にスパルタンな性格のバイクとして産まれました・・・。
300km超えのため、カワサキの技術陣が世界王座奪還の社運を賭けて開発した水冷4ストローク直列4気筒1199ccエンジンは、181PS・・・高速時ラムエア加圧190PSという、(わかりやすく表現すると1t車重で900PS!)とんでもないパワーを稼ぐ為、シリンダーをビッグボア&ショートストローク化し、ビッグバイクでありながら超高回転型エンジンの性格を持たせたものとなりました・・・。さらに高速走行時の安定性を保つため、航空機エンジニアを招聘しデザインを煮詰め、その成果としてラムエア(衝突空気)取り入れ口の形状など、大きな舵角の走行時にもカウルやフェンダーの影響を受けない・・・、まるでストレーキ(翼前縁延長部)の下にラムエア・インテークを配置するF16ファイティング・ファルコン戦闘機のそれに酷似した形状をカウルに与え、さらに波抵抗を減少させるために、航空機の尾翼に似た「整流ウイング」がカウル中央部に付くなど、徹底して高速走行時の安定感が図られたものとなったのです・・・。
はっきり言って乗り手を選ぶ資質の持ち主・・・。まさにカワサキらしい「漢な男のバイク」として、特に2000年製造のみの初期A1型・・・、その中でも「リミッター無しのヨーロッパ仕様モデル」は、「逆輸入してでもフルパワー車に乗りたい・・・誰もが乗りこなせるわけでは無い、特別なじゃじゃ馬を乗りこなしたい・・・」と熱望する、「心のリミッターを持ち合わせたベテランライダー達」には特別な存在へとすでに昇華・・・。製造からすでに23年経過した今日、もう製造されないアフターパーツの存在含めて、状態の良い個体など「探しても出てこない・・・一瞬の出会いを待つしかない存在」へと完全昇華しているのです・・・。
一生涯乗り続ける気持ちで集めた新品スペアパーツは、大棚
いっぱいの膨大な量・・・!オーナー様のこだわりで、
“部品がなくなる前に・・・”と全てが刷新され、手書きの記録簿が
しっかり残る極上の初期A1型とは・・・!
究極に飛び抜けた「何かがある・・・」バイクを好まれる熟練バイク乗りのオーナー様は、長年の間この史上最も飛び抜けた個性のあるZX-12R 初期A1型を探してこられました・・・。
しかしながら・・・発売から20年以上経過した事実は実に過酷で、パーツの存続もさることながら「状態の良い個体探しは非常に困難だった・・・」とお話しいただきました・・・。
そんな中たまたま近隣で・・・「非常に綺麗な走行8000km台の初期A1型がガレージで眠っている・・・」と噂を聞き、早速見に行かれます・・・。それはワンオーナーで10年間眠っていたヨーロッパからの逆輸入個体・・・。これなら大丈夫であろうと早速個人間で購入し、通いの主治医(バイク屋様)に持ち込み、寝た子を起こす作業に取り掛かかられます・・・。
その段階で、燃料タンク交換、ブレーキ系全て交換、フロントフォーク・オーバーホール、キャスター角を立てて、旋回性をよくするためタイヤを200/55から190/55へダウンサイズで交換、エアーエレメント〜LLC〜エンジンオイル〜スパークプラグ〜各種ガスケットなど消耗品交換など実施され、無事車検取得・・・。健康体で乗り出せるようにされます・・・。
後期のB型に関しては、純正パーツ類の供給はまだあるものの、初期A1型に関しては純正部品供給も既に手薄状態・・・。この乗り出しを機に、「部品がまだある内に・・・」と同時に純正部品を中心としたパーツの収集も始められました・・・。
オーナー様お人柄で詳細に残される手書きのメンテナンス記録簿によると・・・
- 令和3年6月4日 走行8780km
・車検整備一式 中古新規登録
・フロントスクリーンMRAスモークタイプ新品交換
・リアサスリンクをモリブデングリスにてグリスアップ
・リアグラブバーをレンテック製にて新品交換
・A型燃料タンク交換(中古錆なし美品)
・燃料ポンプ・ゲージパッキンを純正新品にて交換
・オーバーフロー用ホース社外新品にて交換
・リアスタンドフックをS・T・M製にて新品交換
- 令和3年8月10日
・ラジエーターキャップを純正新品交換
・ウオーターポンプパイプおよびOリングを純正新品交換
- 令和4年4月10日 走行9903km
・エンジンオイル(モチュール7100 10W-40)
・純正エレメント交換
- 令和4年5月21日
・リアフェンダーおよびECUホルダーをB型品流用にて交換
・リアフェンダーカット加工
・小物入れ上部カット加工
- 令和4年6月19日 走行10727km
・ゲージの目減りが早いためフューエルゲージ
・ゲージパッキン新品交換
- 令和5年3月12日 走行11226km
・エンジンオイル交換(モチュール7100 10W-40 3L)
・純正オイルエレメント交換
・ラジエータークーラントメインパイプ純正品全交換
・サーモスタットおよびパッキン交換
・サーモスタットケース下部のケースパッキン交換
・ワコーズパワークーラント原液4L使用
・リアサスリンクをワコーズにてグリスアップ
- 令和5年4月23日 走行11226km
・フューエルホース2本交換(インジェクション用内径8mm汎用品使用)
・燃料タンク下部ドレインホース純正新品にて交換
- 令和5年6月24日 走行11600km
・ラジエーター新品交換(真鍮性石原ラジエーターワンオフ品)
・取り付けゴム3ヶ所純正新品交換
・ラジエーターコアガード(石原ラジエーターワンオフ品)
・ホーン取り付けにカラー使用(M6外径20mm2個)
・ラジエーターファンスイッチ純正新品に交換
・ワコーズパワークーラント原液2.5L交換
・ホーン配線取り回し移動しサーモチューブにて熱対策済み
(※以下ツーリング中の立ちゴケの為実施)
・エキパイをA1型ヨーロッパ仕様純正中古良品にて交換
・マフラーガスケット4個、サイレンサーガスケット1個純正新品にて交換
・USヨシムラ製スリップオンマフラー新品交換
・ブレーキレバー純正新品交換
・右グリップエンド純正新品交換
・クラッチカバー新品手配〜入手も、オイル交換実施直後の為、実施時期検討簡易補修塗装実施
- 令和5年7月2日 走行11600km
・リアシートカウル中古良品にて交換
・NGC製インジェクション・チューニングボルト取り付け
- 令和5年7月22日 走行11600km
・右バックミラー板金修理塗装
・右側サイドカウル下部補修塗装
・レンテック製グラブバーとカラー4個塗装
- 令和5年7月29日 走行11600km
・A-TECH製ドライカーボン・リアインナーフェンダー新品交換
- 令和5年7月30日 走行11600km
・リアシートカウル中古良品にて再度交換
などなどとなっています・・・。
圧巻なのは巻末写真の様に、大棚いっぱいにぎっしりの予備パーツ群の数々・・・。
そのほとんどが純正部品で、「純正パーツがあるうちにストックしておこう・・・」とのお考えで収集されたものです・・・。
実は、部品取りの車体も入手を検討されておられたのですが、「この個体より良い一台でないと部品取りにならない・・・」との感性表現で、まさにこのコメントからも、如何に良い状態でこの個体をアップデートされてこられたか、よくお分かりいただける事と思います・・・。
尚、大棚写真には映っていませんが、カウルがワンセット予備であります。また前述の部品取り車は現時点で叶っていませんのでご了承ください・・・。
こうして熟成された初期A1型は各部が非常にフレッシュでとても良い状態で存在します・・・。
尚、今年6月にひょんなことから軽微な「立ちゴケ」をされ、その修復を機にエキマニ〜サイレンサーを仕様変更・・・。右カウルと右ミラーの傷は板金して修復されましたが、クラッチカバーだけは、オイル交換直後であった為、現状は補修で対応されておられます・・・。
これに関しては次回オイル交換の際に付属する新品クラッチカバーに交換いただければ・・・とはオーナー様の談でした・・・。
またZX-12Rの特徴である、時にはカウルの変形まで招いてしまう程、非常に高い放熱量・・・に対してラジエーターとコアガードを真鍮製でワンオフ制作されておられます・・・。純正ラジエーターが現状もう見つからないことに加えて、結果軽量化では無いもののアルミなどと異なり腐食することもなく、非常に効果的なアップデートとなっています・・・。
この素敵な初期A1型を前にオーナー様は、聞き手の筆者に対して手放す空気など微塵も感じさせず・・・「安定感抜群・・・ちょっと言えない速度域でも片手で乗れるほど安定するんです・・・!とても〜とても・・・すごく楽しいワクワクさせてくれるバイクで、自分だけのスピードの世界を満喫できる・・・乗っていると天下を取った気持ちになれるんです・・・!」と笑顔満面でお話しいただきました・・・!
消耗パーツ含めて全てが刷新された個体からは、23年間という時間を一切感じさせない、大切にされてきたオーラを感じます・・・!膨大な予備パーツ含めてこれから10〜15年は心配なく乗れる一台・・・。「今がベストな状態」だからこそ手放す決意をした・・・。と静かにおっしゃいました・・・。
また想い入れ〜情熱たっぷりに注ぎ込まれ、磨き込まれた一台だからこそ、「予備パーツの貴重さ含めて、このバイクの価値を理解し、大切にしてくれる新オーナー様こそ譲り渡したい・・・」とお話し頂いております・・・。
2000年式カワサキZX-12R初期A1型取材後記・・・
長野県には、全国からライダーが集まる有名なワインディングが数多くありますが、倒し込みの深いフットワークでワインディングを自由に駆け回り、コーナリングが決まった時の感覚は「脳内アドレナリン出まくり状態・・・!この高揚感はすごいものがある・・・!」と、飛び抜けた個性を持つビックバイクの魅力を笑顔いっぱい語って頂くオーナー様・・・。大変素敵なお人柄でいらっしゃいます・・・。
愛情いっぱいに触れてこられたからこそ、手元に置いておくだけの所有欲満喫ではバイクに申し訳ない・・・。生きていく上で誰もが経験する“ライフステージの変化・・・”に端を発し、徐々にガレージで眺める日々が多くなったことから、この度“断腸の想い”で手放される事を決意されました・・・。
いや・・・正確には決意することを決めた段階であり、次の真摯なオーナー様の登場で「この人ならば・・・」と初めて決意される事と思います・・・。
熟練ビッグバイク乗りのオーナー様が“リミッター無しの世界最速”にときめきを求め、磨き込まれた初期A型モデル登場・・・!“パーツがある内に
刷新しよう・・・”と、乗り込みながら熟成させてこられた一台は、大棚一杯の
予備パーツ付き・・・!初期A1型X Z-12Rは“漢なバイク”が無くなった
今こそじっくり乗りたい一台・・・!
是非巻末写真50枚〜動画をご参考に、オーナー様の想いを聞きに・・・、このバイクこそ必ず実車見学にお越し頂ければと思います・・・。
是非そんな興奮度MAXの初期A1型見学に長野県までお越しください・・・。
このとても素晴らしい「2000年式カワサキZX-12R初期A1型ヨーロッパ逆輸入
フルパワー仕様」は現在長野県にあります。
本車両は個人間売買のため、消費税や諸費用等はかかりません。
長野県のオーナー様ガレージからの陸送は購入者様のご手配にてお願いいたします。
【お問い合わせに際して・・・】
このページの車両は、クラシックカー・コレクタブルカーの越境ECサイト、「エステートセール®︎スプレマシー」に掲載されたものです。
至高・最高(スプレマシー)なエステートセール・・・とは。
エステートセール®︎スプレマシーは、オーナー様の想いのこもったお車を、インタビューに基づく原稿作成でご紹介し、物・心を整理する北米文化エステートセールの日本版です。
文化も・・・次の世代への引き継ぎも・・・何も残らない二束三文・安値買取とは全く異なり、オーナー様の想いを実直に表現、思い出は心にしっかり残しながらも確実に次の世代に引き継ぐご案内・仲介をいたします。
過去の整備記録や修理歴など含めて現オーナー様から詳細ヒアリングを実施、事故歴の有無含めて取材しております。大きな事故歴があった場合、また現オーナー様の所有歴が極端に短く、詳細がわからない場合は取材をお断りし、購入されるお客様に可能な限り安心をお届けする工夫を実施しております。
本記事内容は、2023年10月1日午前13時より、晴天の元、約3時間の取材時間の中で、オーナー様へのインタビューを元に執筆作成したものです。かぎられた時間での確認につき現車の状態を100%正確に記載しているとは限らない場合があります、また執筆内容に関しても全て裏づけを取ったものではありません。 状態等のコメントも、あくまで取材時の天候・状況及び筆者の主観によるものという事ご承知おき下さい。
掲載車両に関してのご質問や現車確認のお申込はこのページの一番下よりご連絡下さい。なお個人間での取引となりますので、冷やかし防止のため、現車確認はあくまで「購入を前提」として検討されているお客様のみとさせて頂きます。
何卒宜しくご検討下さい。